どうも。飲食店経営ブロガー、こぼりたつやです。
飲食業界に限ったことではないのでしょうが、人手不足が大きな問題となっております。
バイト募集の貼り紙が絶えず掲げられているお店がありながらも、仕事は探しているけど飲食では絶対に働きたくないという人たちも大勢いる。
この関係性はハッキリ言って異常です。
でもまあ、これは飲食業界の自業自得な部分が大きいですからね。
そのツケが回ってきたという事でしょう。
というわけで、今回は人手不足についてです。
飲食業界のイメージ
『飲食=ブラック』
このイメージが、ここ数年で一気に世の中に浸透してしまいましたね。
飲食業界を飛び越えて、世の中で大きく報じられるようなニュースがいくつもありましたので。
「これはもう、その店だけの問題では無い!飲食業界全体がブラックだ!」
と、世間がジャッジしたのです。
うちの店に来てくれる学生のお客さんと話していても、やっぱり飲食では働きたくない。バイトは探してるけど飲食はイヤだ。という意見を数多く耳にします。
でもこれ、仕方ないですよね。
私は色々な職を転々としまして、今たまたま飲食業界に身を置いてますが。
飲食業界はやっぱり過酷です。
他業種から見たら『普通じゃない』労働環境が、まるで当たり前な事として存在しているお店は本当に多いです。
それは言うまでもなく、上に立つ人間の「飲食ってのはこういうもんだ」という、昔ながらの飲食業気質によるもの。
そこを変えようとしないから、今のようなイメージ悪化へと繋がったわけなのです。
だから自業自得。
今さら『飲食で働きたい人が少ない!』などと騒ぎ立てても仕方のない話なのです。
業務内容がキツい
社員にしろバイトさんにしろ、やっぱり大変ですよ。飲食店の仕事って。
私は雇われ店長をやっていた時にバイトさんたちを見ながら、本当によくやってくれてるなぁと感謝しかありませんでした。
別に他の仕事が楽だとは言いませんが、同じ時給なら飲食店の仕事はキツいはずです。
そしてそんな口コミはあっという間に広まりますから。
同じ時給1000円でバイトするなら、どの仕事を選ぶべきか。
要は、コスパがいいのか。
今の若い人は頭がいいですからね。
効率の悪い稼ぎ方はしません。
そうなると飲食店が避けられるというのは当たり前な話なのです。
アルバイトがすぐ辞める店
そんな中、わざわざ飲食店を選んで働いてくれているバイトさん。本当に感謝しかないですよ。人は宝ですからね。
にも関わらず。
相変わらず『アルバイトが続かない店』って、ありますよね?
それでいて「最近のバイトはすぐやめる」とか「続かないやつばっかり」とか愚痴る。
情けないですよ?本当に。
毎回バイトさんが長続きしないのは、経営者なり店長が悪いです。
何かしてますか?辞められないための努力。
なぜうちのバイトはすぐに辞めてしまうのか?
何が原因なのか?どこが悪いのか?
辞められないためにはどうすればいいか?
ちゃんと考えてますか??
私は一番と言っていいほど、そこに気を使っていましたよ。
先日お話を伺った経営者さん。
「学校卒業以外の理由で辞められたことがない」と仰ってました。
それでも決して甘やかしているわけではなく、本人の言葉を借りるなら「私はすっごくうるさいと思う」との事ですから。
そういうことなんです。
貴重な人材を確保して、活躍させる店づくり
『どうしたら人手不足を解消出来るのか』
この問題に対しては、働きたくなる環境を作るというのが唯一の答えだと思われます。
ここをおろそかにして時給を上げたところで、絶対に続きません。
逆に働きがいのある環境さえ用意すれば、多少給料が安くたって楽しく働いてくれるはずなのです。
求人に応募してくる人の目的のほとんどは、お金です。
これはみんな一緒。
だからこそ『お金に見合わない』と思われたら辞められますし、逆に『時給以上の価値を与えてくれてる』と思わせれば、辞めるなんてことは絶対にあり得ません。
「給料を払ってるから、こっちが思う通りに働くのは当たり前」
もしこんな考えでいる経営者さんがいるなら、今すぐにでも改めた方がいいでしょう。
ただでさえ貴重な人材。
そんな人たちに『選ばれる店づくり』は今後の飲食業界で生き残っていくためには急務なのであります。
ちなみに、先日美容室をオープンさせた私の同級生。
やはり人手が足りてない中、オープンしてたった3ヵ月で2人の従業員を雇ってます。
しかも、志願されての採用。
お金や条件は二の次で「ここで働かせてほしい!」という人が立て続けに2人も来たとか。
人手不足で困る中でも、選ばれて人が集まるお店というのは確実に存在するのです。
これは従業員でもお客さんでも同じですね。
お客さんからも従業員さんからも選ばれる店づくり。
私も肝に銘じてやっていこうと思ってます。