令和元年

【令和元年8月 その9】古いアルバムの中に風呂無しアパートの思い出がいっぱい

幼少期の時に住んでいたアパート。
お風呂が無かったんですよね。

週に3回か4回、近所の銭湯に行ってました。

母親と行くので女湯に入ります。

そこで一度、蛇口に頭を思いっきりぶつけて、盛大に頭血を流しました。
心配そうな多くの裸婦人に囲まれた記憶があります。

ちなみに頭血と書いて『ずぢ』と読みます。

 

建物の名前は『第ニ柳荘』とかいったかな。

隣に住んでた女の子が可愛らしかったことと、とにかく外観がボロボロだったことだけは覚えてます。

 

そしてその頃の母親。
毎日家で何かしらの作業をしてました。

数千個に及ぶ謎の部品をニッパーで切っては、ダンボールに入れたり。
数千枚に及ぶセル画に色を塗っては、部屋中に置いて乾かしたり。

物心ついたばかりの私は、それを見よう見まねで手伝っておりました。

俗に言う『内職』というやつですね。

もちろんその頃は、そんな言葉なんか知りもしなかったですけど。

 

はい。
これらをまとめますと。

『よくある貧乏エピソード』

この一言に集約されるわけでございますな。

先日の某バラエティー番組でも、芸人さんがこぞって貧乏エピソードを披露されておりました。

 

その中で引っかかったこと。

『風呂がない』

これがなかなかのキラーワードであることを、改めて思い知らされたのです。

 

というのも。

「これから貧乏ネタでひと旗あげるぞ!」

という芸人さんの家に、お風呂があったのです。

 

もちろん他にも色々あります。
お風呂はあれども至らない点。
山ほどあると思います。

 

でも私の心に刺さったのは、

「風呂がないって、よっぽどの事なんだな」

ということ。

 

さて。
そんな風呂無しエピソード。

もはや「身の回りのことは全てネタ」と言えるくらい、何でもペラペラ喋ってる私ですから。

今まで散々披露してきた・・・と、思うでしょ?

それがそうでもないのです。
何ならほとんど、したことがない。

 

それはなぜか?

答えは簡単。

 

「風呂なんか無いのが当たり前」だと思ってたから。

 

本気の本気で「あの頃(80年代前半)は、家にお風呂はないのが当たり前」と思っていたのです。

 

30歳くらいまで。

 

ある日何人かで飲んでいるときにですね、それをサラッと言ったのですよ。

「でもあの頃って、家に風呂なんてなかったじゃん?」と。

そしたらもうね、否定の嵐。

「はあ?www」

「いや、あるしww」

「あるわwww」

「あるだろwww」

みたいな。

 

その場のみんなから一斉攻撃。

火だるまですよ。

バスターコールですよ。

なのでそこで初めて「風呂が無かったのはレアケースだったのかー!?」と知りました。

そしてもちろん、謎の部品をニッパーで切ったり、謎のセル画に色を塗ったりも普通はしない。

ということも同時に知ったのです。

 

いやー。

知らないって、強いですよねー。

 

ちなみに洗濯機。

私が一人暮らしを始めたのが2004年くらいだったかな?
その時まだ、実家は二層式のものを使ってましたのでね。

 

一人暮らし用の家電を買いに行った際には当然、

「なんだと!?二層式洗濯機は主流じゃなかったのか!!!」

と、店員さんに笑われながら驚く羽目になるのです。

 

いやー。

知らないって、恥ずかしいですよねー。

 

ちなみに母親に「なんで二層式を使ってるんだ!?」と聞いたところ。

「使いやすいし、好きだから」というシンプルアンサーが返ってきました。

 

珍しいなぁと思ったその数年後。

実家にようやく全自動洗濯機が導入されたので聞いてみました。

 

「やっぱり二層式の方が好き?」

「いやいや!全自動に決まってるじゃない!本当に楽!なんで二層式なんか使ってたのかしら。やーねー」

 

ねー。