3000文字チャレンジ

3000文字チャレンジ第15弾『開店7周年の日に贈られて、わかる花・わからない花』

どうもこうね、草花になかなか興味を持てないと言いますか。

見たら綺麗だなぁなんて思うやつはあるんですけど、ちゃんとね「この花はこういう名前だ!」みたいに胸張って言えるのって、ボクめちゃくちゃ少ないと思うんです。

 

例えばうちの店が今年の8月で7周年になるんですけど。
その時にお祝いの花を貰うとするじゃないですか。
人望ないんで貰えませんけど。

でも貰ったとして、その花が分かるか分からないか。
それをちょっと書いてみますね。

 

【わかる・わからない一覧表】
チューリップ→わかる
ひまわり→わかる
バラ→微妙
菊→微妙
ユリ→微妙
カーネーション→わからない
タンポポ→わかる
さくら→微妙
胡蝶蘭→わからない
すみれ→わからない
アジサイ→微妙
コスモス→わからない

 

こんなとこですかね?
もう浮かびません。
少ねえ。

 

これね、なんでわざわざ「店にお祝いとして持ってくる」なんて言い方をしたのかっていうと、シチュエーションに引っ張られたくないからなんですよ。

 

例えば桜。

3月終わりとか4月にドカーンって咲き誇ってたら、それはもう絶対に桜じゃないですか。
木の下に花見客でもいればなおさらですよ。

だからね、そういうシチュエーションを無しにして全部平等、同じ条件でただ単純に花だけを見て分かるかどうか。

上の【わかる・わからない一覧表】はそういうことです。

 

では最初に『わかる』を見ていきますね。

・チューリップ
・ひまわり
・タンポポ

12花中3花。

花の単位がわからないので『花』にしておきました。

これらはさすがにね。
見た瞬間にわかります。

宅急便「こんちはー!お届けものですー!」

ボク「はいはい」

宅急便「これ、どちらに置いときましょう?」

ボク「え!?何これ!◯◯じゃん!!」

この◯◯がパッと出てくるものだと思って下さい。

まずはチューリップ。
これは結構自信あります。
赤、白、黄色。
どれが来ても瞬時に対応出来るはず。

そして次に、ひまわり。
これもまあ大丈夫でしょう。
チャンス問題かな。

そんで、タンポポね。
これはお届け物としては小さいじゃないですか。
ありえないくらい。
だから一瞬たじろぐかもしれないですが。

でもそこはさすがに、

「え!?何これ?タンポポ??わざわざ送ってくるの?タンポポを??なんで??(笑)」

みたいにはなれると思うのです。

と、これらが『わかる』の3花。

・チューリップ
・ひまわり
・タンポポ

まあ馴染みのある面々って感じですよね。
歌だったり学校で育てたり道端で見かけたり。
幼少の頃から触れ合ってきた花たちです。

 

では、次に『わからない』。
こちらを見てみましょう。

・カーネーション
・胡蝶蘭
・すみれ
・コスモス

はい。
12花中4花です。

これは自信を持ってわかりませんね。
名前はよく見るんです。
でも花の形が何一つ浮かびません。

ボクね、形が浮かばない花って全部『チューリップ』で表現されるんですよ。脳の中で。

例えばこんな会話をするとします。

「ねえねえ」

「なに?」

「昨日お花屋さんに行ったんだけど」

「うん」

「胡蝶蘭が凄く綺麗でねー。買ってこようと思ったんだけど、その横にあるコスモスもまた良くて」

「うん」

「どっちにしようかなー?って迷ってたら店員さんが『こちらも綺麗ですよ』なんて言いながらカーネーションも持ってきてくれてさ」

「うん」

「えー!やだー!もうこれ以上選択肢増やさないでー!なんて思ってたら、なぜか分からないけどすみれに目がいってね」

「うん」

「え?こんなに綺麗な花たちで迷ってるのに、そんな時にすみれに目が行くの?そしたらこれもう運命じゃない!ってことで、すみれを買ってきたの」

「へー」

はい。

こんな話を聞いてるボクの脳内をご説明致しますと。

『チューリップみたいな花とチューリップみたいな花で迷ってるところに、店員さんがチューリップみたいな花を持ってきて勧めて、さらに迷っている状態になりながらも目に入ったのはチューリップみたいな花。だから結果的には最後のチューリップみたいな花を買ってきた』

こんな感じ。
これが脳内で描かれているのです。
わけわかんないでしょ?

またこのチューリップみたいな花ってのが、幼稚園の子がえんぴつで書いたようなチューリップですからね。

サザエさんの終わりの歌に出てくるみたいな家があって、その左隣に全員真正面を向いた家族がいて、逆サイドに描かれてる3本のチューリップ。

あのやつ。

あれこそが、胡蝶蘭でありコスモスでありカーネーションでありすみれなのです。

あ、コスモスは山口百恵の写真も浮かびます。
この場合、表記はもちろん秋桜。

世代ではないですけど、もしその時代に生まれてたら絶対にどハマりしてたと思います。

いやー、綺麗。本当に好き。

というわけで、

・カーネーション
・胡蝶蘭
・すみれ
・コスモス

これらが『わからない』やつらです。
言い換えると、えんぴつ書きのチューリップです。

 

で、最後に『微妙』を見てみます。

・バラ
・菊
・ユリ
・さくら
・アジサイ

12花中5花。

一番割合が高かったのが『微妙』でした。

これはね、シチュエーションとか雑念とか。
それが邪魔してくるやつです。

宅急便「こんちはー!お届けものですー!」

ボク「はいはい」

宅急便「これ、どちらに置いときましょう?」

ボク「え!?何これ!◯◯じゃん!!」

宅急便「では、こちらにサインか印鑑を」

ボク「いや、でも待てよ。これ本当に◯◯か?なんか怪しいな。てか、これ送ってくるとかあり得なくね?」

宅急便「あのー、サインか印鑑を、、、」

ボク「うーん、、、」

と、宅急便のお兄さんを困らせるほどボクも困惑しております。

そんな花が『微妙』のやつ。

ちょっと見てみましょうかね。

まずはバラ。

これ、さすがにわかりそうでしょ?
でも微妙なの。

なんでか分かります?

これはね、色です。
色がボクを迷わせる。

ボクの中でバラって赤なんですよ。
赤しかないんです。

でも多分、世の中には赤以外のバラもあるっぽいんですよね。
それすらも認めたくないくらいバラは赤でしかないんですけど。

だから、赤以外のバラが送られてきたとき。

果たしてボクはそれをちゃんと、バラだと言ってやれるのか。
それがどうしても不安なのです。
不安だし、自信もない。

白いバラなんかバラじゃない。
黄色のバラもバラじゃない。
バラはあくまでも赤。
赤いバラこそがバラ。

こんな先入観を持つ男がですよ。
いざ実際に白いバラと出会ったらどうなるのか。
考えたらわかりますよね。

「え?なにこれ?ユリ?」

こんな風に思うに決まってるんです。
頭悪すぎますよね。
でも絶対こう思うので仕方ないんです。

で、次は菊ですか。

これも形的にはね、まあ馴染みが無くはないんです。
『菊花賞』っていう競馬のレースがありますから。
その時に写真で見てます。

あとなんとなくですけど、お墓まいりの時に持っていく花ってイメージありますよね。

これも本当は全然いいみたいなんですけど、いざ開店7周年で菊が送られてきたら。

「あれ?これ菊っぽいけど、、、菊かなぁ?」

って、恐らく揺らぎます。
イメージって怖いですよね。

でもそんなもんなんです。
私の菊に対する自信なんてものは。
ちょっとしたことで揺らいでしまう。

そしてこれはボクの問題ですから、菊は悪くないです。責めないでやって下さい。

で、次はユリ。

これは珍しいパターンです。

ボクはどういうわけか、白い花を見ると自動的にユリだと思い込む習性があるのです。

だから白い花が送られてきた瞬間に、

「わー!ユリだー!」

とか言ってしまう可能性が非常に高い。

それが前述の”白いバラ”です。

白いバラを目の前にして「え?なにこれ?ユリ?」と真顔で言ってしまうのです。

『赤くないバラの見た目』よりも『白い花=ユリ』という先入観が余裕で勝ちますからね。

これは原因としては幼稚園の頃。
ボクはユリ組だったのです。
そんなユリ組、名札が白だったんですね。

バラ組は赤、ユリ組が白、みたいな感じで。

だから一種の『すり込み』のようなものですね。

ユリ=白い花
白い花=ユリ

新町幼稚園にそう教育されたとしか言いようがありません。

そんなわけで、ユリは微妙。

白い花を見て「ユリだー!」「わー!ユリだー!」って言ってさえいれば、いつか当たるはずですからね。

お次はアジサイ。

これはもうシチュエーションが全てです。

梅雨のあの時期でなければアジサイなんて選択肢はとてもじゃないけど浮かびません。

私のファーストインスピレーションなど、8月の太陽の前では無力なものです。

で、最後に桜。

私は桜は好きです。
一番好きな花と言えるくらいに好きです。

でも、アジサイと一緒ですよ。

8月に宅急便のお兄ちゃんが桜を持ってくる。

こんな現実に頭が追いつきますか?って話。
事実は小説よりも奇なりなんて言いますけど、これはなかなか難しいんじゃないですかね。

そりゃね、店の前に巨木がずどーんと立てられて。
その樹の下で宅急便のお兄ちゃんにサインなり印鑑なりをすれば、それはさすがに桜ですよ。
何から何までファビュラス過ぎてこっちも頭がどうかなりますから。
恐らくその現実にはついていけるでしょう。

でも、なんか盆栽みたいな感じになってて。
ものすごく小さい。
けど、どう見ても桜。

これをボクはパッと見て桜だと言ってやれるのかどうか。

そう思うとね。
なんだか不安になってしまうのです。

桜は大きなものだとか、桜は春のものだとか。

そんな先入観に負けない人間に私はなりたいなぁ、なんて思う次第でございます。

 

っと、気がつけば4000文字超えてましたね。

すいません!
手ぶらで来たんで、なんだかよくわからない回でしたね。
でもまあ、たまにはいいでしょ。

では、また次回〜。
さよなら〜。