24歳で脱サラしてタクシー運転手になった話⑨チップ色々!の巻

どうも。
元タクシー運転手ブロガー、こぼりたつやです。

 

毎回エロい話とか、嫌なお客さんとか、うんこが漏れそうとか、有名人を乗せたとか。

そんなイベント性に富んだ仕事ばかりならいいんですけどね。

実はそうでもなく、もちろん何事も巻き起こらないで終わる乗務もたくさんあるわけで。

てか、むしろそれが普通。

特殊な話ばかりしてるとネタがなくなりますからね。たまには普通の話も織り交ぜながら細く長くを目標に。

 

今回はタクシーでの支払いにおける、チップのお話です

そんな普通話の中から、今回はチップについて。

 

タクシーの場合だと、
「お釣り取っといて」ってやつです。

 

 

海外未経験の私。
行く予定なんか一つも無いのに、

「チップってどうすればいいのだろう?」

と、早くも不安です。

 

「今はチップはあげなくていいんだよ」的なお話も聞くのですが。

「そうは言うけど、本当のところはどうなの?」って考えてしまい、なおさら悩みます。

 

ずばり言いますと。

 

 

「チップを貰った経験が山ほどあるおかげで、あげなきゃいけない気になってる!」

 

 

これですね。

 

チップって、貰ったことあります?

今の私は飲食店をやってまして。
比較的「チップが発生しやすい店」だとは思うのですが(個人経営、お客さんとの距離が近い等)

それでもごくごく稀です。

まあ、チップ文化の無い日本ですから当たり前なのですが。

 

でもタクシーに限っては別なんですよね。
今はどうか分かりませんが、私の頃はまだまだチップを貰えてました。

 

当時は初乗り価格が660円。(今は710円)

「ワンメーターで悪いねえ」なんて言って1000円札を置いてって下さる方が結構いました。

これで340円ですからね。
のり弁が買える。
大きいですよ。

 

そんで私がタクシー運転手を始めたということで、周りの人やmixiの人から本当に色々な質問をもらっていたのですけど。

 

トップクラスで多かったのが。

「やっぱりワンメーターの場合、お釣りはあげた方がいいの?」

的な質問。

 

「ワンメーターだと申し訳ない」という、例の気持ちが大きかったのでしょうね。

中には「1000円以下の距離は一律1000円だと思って払ってる」なんて人もいました。

 

これに対して、当然

「そんなもったいない事は今すぐやめなさい」

と答えてました。

 

普通あり得ませんからね。
スーパーで160円の白菜買うのに200円渡して「お釣り取っといて」なんて言わないでしょ?

 

でもどういうわけか、タクシーではそうなる。

お金と商品はあくまでも等価交換。
きちんとお釣りは受け取りましょうね。

 

とか言ってますけど。

 

そりゃまあ。

 

貰えるもんは、貰いますから。

 

 

「お釣り取っといて」と言われた時には素直に「ありがとうございます!」と、大きめのリアクションを繰り出してはありがたく頂いてました。

 

お客さんが「思わずチップをあげたくなるような」接客を

新人研修の時に言われた印象的な言葉で。

「少なくとも1日に1回はチップを貰え」

というのがあったのですね。これは「お客さんがチップをあげたくなるような接客をしなさい」ということです。

 

響きましたねー。
胸にズキューンと来ました。
研修で一番役に立ったかも。

 

 

いい接客をすれば金になるのか!(言い方)

 

 

おかげでチップはかなり貰ってたと思います。
他は知りませんけど、多分タクシー業界全体で見ても相当貰ってた側の運転手だったはず。

元々接客は好きでしたし、良い接客が出来てるという自信もあったし。

あとなんせ若かったですから。

普通にしてても「頑張ってるね。これで温かいスープでも飲みなさい」ってなりがちだったんです。

 

そんでチップ貯金というものをして。チップで貰ったお金は全てクッキーの缶に入れてましたね。
結構な額まで貯まりましたよ。

 

お金以外にも、色んなチップをいただきました

 

お釣り取っといてパターン以外の少数派。

現金以外のチップもありましたねー。
(果たしてそれをチップと呼んでいいのかは分かりませんけど)

これがなかなかバラエティ豊かで。

 

あめ・ガム類。
個別包装されているチョコレート、おせんべい。
この辺のお菓子類は、わりと多かったですね。

 

あとは、ミカンも多かった。
おばあさんの”ミカン持ってる率” かなり高い説。

 

後ろからポテトチップスの袋を差し出されて「運転手さんもどうですか?」ってのもありました。

ファンキー全開です。
お姉さん2人組。

もちろん「え!?いいんですか?」なんて言って食べました。好意には全力で甘えるタイプなので。

 

あと珍しいとこだと。

 

 

長ネギ1本。

なんだかわからないけど、おばちゃんに頂きました。「これよかったら使ってー」みたいな。

ありがたく頂戴して助手席に置いといたのですが。そんな時に限って、すぐ次に乗車したのが3人組のお客さん。

助手席に座ったお客さんがいい人でね。
目的地まで長ネギを抱えててくれたんですよ。

 

 

「なんで助手席に長ネギが・・・?」

 

「ええ、まあ。色々あるんです」

 

 

みたいな。

 

 

他にもあるけど。
一番印象深いエピソードは、、、

 

銀座の裏路地で出会った老紳士からの贈り物

 

銀座の裏通りで乗せた、一人の老紳士。

「随分と洒落たじいさんだな」というのが第一印象。

 

開口一番、

「いやあ、いくつになっても女が好きでねぇ」

とのこと。

 

ほらやっぱり。
洒落てるわけです。

本当に冗談でもなんでもなく、シルクハットにタキシードに杖みたいな格好されてましたからね。

 

チャップリンかと思いました。

 

車内でも饒舌で。
それはそれは下品な話ばかりで楽しかった。
埼玉県の真ん中くらいまででしたので、わりと長時間お話を聞けましたね。

見た目紳士で中身はエロじじい。
こういう年齢の重ね方は憧れます。

 

そして、降り際。

「そうだ、運転手さん」

「はい!?」

「あんたいい人だからこれをやろう」

と言われて手渡されたのは、、、

 

 

 

バイアグラ。

 

 

しかも3錠。

 

「いいか、あんたはまだ若いからな。気をつけて使えよ。大変な事になるぞ」

「は、はい!」

「半分でも多いかもしれん」

「分かりましたー。大事に使わせていただきます!ありがとうございます!」

 

 

・・・25歳ですけどね。

 

 

ただ残念ながら。

その頃の私は、性欲のオーラが超サイヤ人くらい全身から溢れ出ていたので使いませんでした。

どうしたんだっけなー。

 

後輩の酒に混ぜてやろうかとは思ってたんだけど、、、(やめとけ)

 

 

ティッシュに丁寧に包まれた、ありがたすぎる1000円札

あとはですね。

現金のチップなんだけど「お釣り取っといてパターン」ではなく。
お釣りとはまた別に、わざわざ渡して下さる方もいらっしゃいました。

 

丁寧にティッシュに包まれた1000円札を、
「気持ち程度で申し訳ないのですが」って。

 

「いえいえ!さすがにそれは」と言っても、
「運転手さんのおかげで、とても気持ちよく乗せてもらえましたので。受け取って下さい」と。

 

これは本当に本当に嬉しかったです。
嬉しかったですし、自信にもなりました。

 

今の私も、仕事こそ変わってますが接客業。

 

丁寧に包まれた1000円札を思い出しては、
「あのお客さんの気持ちに、恥じない接客をしなければいけないなぁ」って肝に銘じるのです。

 

 

なんかイイ話だなぁ。
らしくない。

 

おわりに

 運転手になって初日からチップを貰えてたので、自分の中では当たり前になってましたが。

今こうして考えてみると、チップを貰えるって凄いことですよね。
特殊な仕事だわ。

 

ちなみに私。
「タクシー乗ったときにチップはあげるの?」
と聞かれたら。

やっぱり「この人いい運転手さんだなー!」と、思えばあげます。

 

めったにないんですけどね(厳しい)

 

ていうか、どうしても目上の人に「お釣り取っといて」とは言いづらいです。

 

気持ちがわかる分、なおさら。

 

あまり言いたくないですけど、お断りしたいチップだってあるんです。

 

全部が全部嬉しいわけじゃない。

 

言葉を選ばないのなら、

「お前の金なんかいらねーよ!」と。

 

態度の悪い人から偉そうに「お釣り取っといて」なんて言われても、ねぇ。

許されるなら「いや!結構です!」と断りたい。

 

でもそこをグッとこらえて。

「ありがとうございます!」

と、頭を下げなければいけないんです。

 

この瞬間が結構キツい。

 

同じお金なんですけどね。

 

ああ、、、、、?

 

 

ムカつくなぁ。

 

 

思い出したらムカついてきた。
基本的に楽しい話をしていたいのですが。
たまにはムカつく話もしますかね。

読んでる方もムカついてくると思いますけど。

 

そして、そんな努力と接客術の結晶であるチップ貯金。

仕事をやめた翌週。

 

 

全額馬券にぶち込みましたけどねー!

 

数万円あったよーん!
(やっぱりクソ野郎)

 

 

というわけで、今回はこの辺で。

次はちょっと変わった体験はをご紹介します→24歳で脱サラしてタクシー運転手になった話⑩ ヤバそうな女性!の巻

これかなり、、、オススメです。

 

それではでは、こぼりたつやでした。

 

 

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