宮沢りえの「Santa Fe」をどうにかしてでも見たい!と思っていた、中学生の青臭い物語。

どうも。ざけんなよ!が死ぬほど好きだったブロガー、こぼりたつやです。

 

『Santa Fe』

タイトルでピンと来ますかね?
そりゃまあ来ますわな。

日本全国を騒然とさせた写真集。

この時代を生きていた者ならば、多かれ少なかれ何かしらの思いがあるはずです。

 

Santa Fe

宮沢りえのヘアヌード写真集。
1991年発売。

当時18歳の超ウルトラスーパーアイドル。

現在で例えようにも、まず宮沢りえレベルの人が浮かびません。
本当に凄かったですもんね。

 

この時の私、中学1年生。

女性の裸が見たくて見たくて仕方ない時期でございます。何よりも見たい。来週のジャンプよりも見たい。

 

そんな時期にですよ。
あの大好きな宮沢りえが裸になった!
なんて知らせを聞いてご覧なさい。

 

大パニックです。

 

三井のリハウスの宮沢りえですよ。
七日間戦争の宮沢りえですよ。
スワンの涙の宮沢りえですよ。
ドリームラッシュの宮沢りえですよ。
「ざけんなよ!」の宮沢りえですよ。

その宮沢りえがヘアヌード!

 

それはもう、祭りです。

 

そしてそもそも「ヘアヌードってなんだよ!?」という疑問。
今のように当たり前な言葉ではありませんでしたからね。

 

さて、どうするか。

この話題を耳にした私は考えました。
どうすれば宮沢りえの裸を見られるか。
真剣に考えました。

買いたい。
死ぬほど買いたい。
でもそれは無理な話。
図書券はある。
金もなんとかする。
けど、勇気が無い。

 

うむむむ。

 

本気でこの頃の私、毎日写真集の事ばかり考えてました。寝ても覚めても宮沢りえ。朝から晩までサンタフェです。
高校生にでもなっていれば違ったのでしょうけど。
そこは中1。まだまだです。
アップル通信やDon’tもロクに買えやしねえ。

 

 

その頃の我々が毎日のように通っていた溜まり場がありまして。
その名も「こどもセンター」。

一軒家の1Fを改造して作られた、ゲームセンターと駄菓子屋を合体させたような店。
店内は薄暗く、夏は暑くて冬は寒い。
店のオヤジは1年中変な臭いを放っている。

 

10台以上のテレビにそれぞれファミコン、スーパーファミコン、PCエンジンが繋がっていて。
好きなソフトが1時間200円でプレイ可能。延長は30分100円。

 

簡単に言うと、完全なる無法地帯だったんですけど。

 

ある日、友人が叫びました。

 

「Santa Feがあるぞ!!!」

 

 

店のオヤジの頭上にサンタフェが高々と掲げられていました。

 

「うおお!Santa Feだ!!!」

 

後光が射してました。

中1にしては長身の私でしたが、さすがにその棚には手が届かない。
しかもこの日のオヤジはかなりディフェンシブ。

優良外国人監督でも招聘したのでしょうか。
オヤジの鉄壁サンタフェシフト。

遠目からスカイラブハリケーンで飛ぶという手もありましたが。

 

 

まだプールの時間にふざけてやる程度だったので、未完成。

これではキャベツ太郎のように気軽には持って行くことが出来ません。

 

しかも、そのサンタフェ。
販売用と思いきや。

 

 

 

「15分1500円」

 

 

まさかのレンタル!!

 

クソガキながらに「なんてアコギな商売しやがるんだ!」と思いました。

 

もはや違法風俗です。

 

でもこの店は、れっきとした治外法権。
その辺はしっかり理解しておりましたので(違法だよ)。

すぐに前向きに捉え「どうしよう」と。
頭の中で会議です。

 

15分1500円。

 

絶妙な値段設定。
もはや「高い」とか「定価」とか、そんな事はどうでもいいんです。

 

1500円さえ出せば、宮沢りえの裸が見られる!という現実。

 

 

夢を叶える瞬間です。
もう少しの金さえあれば夢が叶う。
人生でもなかなか無いチャンスです。

とはいえ、1500円というのはクソガキにとっては大金。

自分の中で、こどもセンターでは「1日300円程度」というルールがありましたので。
こどセン5日分。
(こどもセンターの略)

 

これは大金です。

 

困った困った。
そしてその時、その場にいた友人の一人がある提案をしてくれました。

 

 

「あのさあ。みんなでお金出し合って、みんなで借りない??」

 

 

諸葛亮孔明がここにいました。

私は「1500円をどうやって捻出しようか」としか考えられませんでしたから、そんな柔らか頭な発想に「その手があったかー!」と。

 

まさに名軍師。

 

その場に5~6人はいましたかね。
力を合わせて借りましたよ。

 

夢にまで見たSanta Fe。
今、この手に!!

店内の一番奥めにあるファイナルファイトの台の上に置き、みんなで囲みます。
絶対に他の奴には見せたくない。

これは俺たちだけの宮沢りえ。

 

1ページ。また1ページとめくるたび、熱き童貞少年たちの魂の叫びが店内にこだまします。

そしてついに。

とあるページで、その日一番といえる大きな歓声が上がりました。

 

 

「ふおおおおおー!」

 

 

宮沢りえの核心に迫ったページを、脳だけでなく。しっかりと体全体に染み込ませました。

 

「なるほど。ヘアヌードとは、そういう事だったのか!!」

 

夢のような15分。
私はこの時間を一生忘れません。

そして時は経ち。
サンタフェが発売された経緯などを後から知る事となり。

「ああ、俺たちって。。。物凄くバカな事してたなぁ」「宮沢りえ、大変だったんだな」と、しみじみ。

 

それでも。

 

宮沢りえが大好きなトップアイドルであったというのは間違いのない事実ですし、Santa Feも我々の希望でした。夢でした。

 

感謝の気持ちでいっぱいなのです。

 

その後、再びテレビで宮沢りえの元気な姿を見かけるようになり「なんか、よかったな」などと思ってしまうのです。
余計なお世話でしょうけど。

 

結局サンタフェを見たのは、その時が最初で最後。本当にいい思い出です。

 

そして

「あのSanta Feで、こどセンのオヤジは一体いくら稼いだのか?」

という疑問が湧き上がると共に、

「そもそもあれを借りたバカは、俺たちの他にいたのだろうか?」という疑問も浮かぶのであります。

あれほどまでに世間を騒がせた写真集。
他にあったでしょうか?

 

そんなSanta Fe。

皆さんはいつどのタイミングで手にしましたか?

 

 

何分いくらでしたか?(違法)