3000文字チャレンジ

3000文字チャレンジ第14弾『熱くなる瞬間って涙がつきものなんだよね』

さてと。3000文字チャレンジ。
今回のテーマは『私を熱くさせた◯◯』ということで。

これは文章を書くというよりも『うだうだ喋る』という作戦でいきたいと思ってます。

 

なんかねー、喋りたい。

 

「お前のブログは普段から喋ってるようなもんだろ」

 

いやまあそうなんですけど。
もっときちんと、ウダウダしたい。
そんな感じです。

 

えーっと、熱くさせた◯◯。
まず何かな。

 

 

あ、サザンだ。

サザンオールスターズの大ファンなんですよ、ボク。
2000年に桑田佳祐の地元・茅ヶ崎でライブがあったんです。

茅ヶ崎公園野球場という場所。

ハッキリ言ってサザンのライブをやるにはキャパ的に全然小さくて。
チケットも完全抽選の大争奪戦。
そこへ来てDVD化もされていないという、本当に伝説的なライブなのですが。

 

ボクはその場にいました。

サザンファンに出会うと必ず、
「おれ、茅ヶ崎、行ってるっす」
と鼻息荒く自慢するのです。

 

その時の試みでね。

「ライブの1曲目のイニシャルはK」

こんな仕掛けをしてくれたんですよ。
サザンが。

こっちは色々考えるわけです。

 

まず頭文字Kの曲を思い出して。
それを紙に書き出して。
自分の中でのセットリストを考えたりして。

そんで、何かなー?何かなー?
と、ワクワクしながら迎えたその瞬間。

会場に流れたイントロは・・・

 

 

 

希望の轍!!!!

 

 

あのイントロ!!

 

あのイントロ!!

 

原由子が奏でるあの神がかったイントロが、そんな状況下で響き渡るわけです。

 

これは熱かったです!!
うおおおおおおおおおおおおーー!!
いきなり来たかーーーー!!!って。

 

サザンの頭文字Kの曲と言えば。

・勝手にシンドバッド
・希望の轍

このツートップが真っ先に思い浮かぶわけですが。

「いやいや、さすがに一発目は無いでしょw」と。

 

しかしサザン。
出し惜しみ、無し!!

 

今ほど涙もろく無かった当時21歳の私でしたが、これは涙が出ましたね。

 

 

そんでねー、あと何かな。

 

あ。

 

涙が出るほどと言えば、あれかな?
剣道。

小学校4年の秋頃に『仲の良い友達がやってるから』という理由で始めた剣道。

始めてから2年後。
6年生の時に市の大会で第3位。
そして翌年、中1の時には優勝します。

あと他にも地区大会とかでも賞状を貰ったり、必ず上位にはいました。
都大会になるとそうでもなかったですけど。

 

でもね。優勝した市の大会。
これがなかなかの巨大トーナメントで。

優勝するまで7人くらいと試合したのかな?
これトーナメント表にすると128人参加なんですよね。

どんな大会よりも過酷でした。

てか、でけーよ。

 

途中もう自分が何回戦を戦ってるのかもよく分かっていませんでした。

ただひたすらに『優勝したらファミコンのカセットを3本買ってもらえる』という目標に向けて試合してただけなので。

 

3位→ファミコンソフト1本
2位→ファミコンソフト2本
優勝→ファミコンソフト3本

 

こんなルール。
まさか優勝するなんて思ってもいなかったのでしょうね。

この時なんか全然無名の存在でしたから。

 

基本的にうちの父親は賭博師ですので、イベントの度にこういうのが必ずあるんです。

『勝負事は見返りがあって当然』

というのが父からの教え。
なかなかロクでも無いです。

でもそのおかげで、勝負強い方だという自覚はあります。

 

で、熱くなった瞬間というのはこの大会ではなくて。

団体戦ってのがあるんです。

道場の7人でチームを作って、試合をする。
なんとなく小3〜中3まで各1人ずつの選抜でチーム編成されていたと思います。

 

元々うちの道場はわりと強くて。
数ある道場の中でも『ベスト4の常連』みたいな感じでした。
決勝には届かない。

府中警察署と剣真会というチームがSランクなら、我々練心会はAランクの一角みたいな感じかな。

 

で、その団体戦は1道場につき2チーム参加出来るんですね。

AチームとBチームに分けるわけですけど、Aチームは選りすぐりの超エリート集団。

Bチームは2番手集団。

この辺は後々面白いなぁと思うのですが、バランス良く編成するのではなく一つに固めるんだなーって。

まあ、優勝を狙うにはそうでしょうね。
『どちらでも優勝を狙える』というレベルには達していなかったと思います。

とは言え、Bチームも強かったです。
確実にグループリーグは突破してました。

 

そしてもちろんボクは、Aチームの大将です。

 

紺色の道着が会場の多くを占める中、上下純白。
“強くないと恥ずかしい”超目立つ白袴で決めてます。

この時すでに身長180cm。
多分、それなりにカッコよかったはず。
面さえつけていれば。

 

 

さあ、試合です。

小3のチビ助含めて、予選レベルではめちゃくちゃ強いですから。

7勝0敗の連発で予選を軽々突破。

そしてほら、ボクは大将ですので。
試合順的には7番目。
最後なんですよ。

 

だから退屈。

「もう4勝したらやらなくてよくね?」

と、ナメた態度で試合してました。
勝つけど。

 

で、あれよあれよと準決勝。

ボクが見てきた限りでは歴代最強のチーム。
決勝進出→優勝のチャンスです。

いっつもいっつもベスト4止まりだった団体戦。
そんな歴史に終止符を打ちたい。

 

ボクはもうこの頃からすでに「みんな好き勝手にやってくれ」というスタンスの主将でしたが、この時ばかりはさすがに気合いが入ります。

個人的にも最後の大会(中3)でしたのでね。

 

相手は最大の難敵、府中警察署Aチーム。

ここに勝てれば優勝。
そう考えてました。

 

これまで無双状態だった我がチビ助軍団も、さすがに苦戦が目立ちます。

「やっぱ強えなー」

しかしそんな気持ちと裏腹に。

 

 

嬉しさもある。

 

 

ここまでの勝ち上がりは全て、7勝0敗とか6勝1敗だったので。

『7人目の自分に回る前に決着がついている』

という状態が続いていたのです。

 

そんな後輩たちを嬉しく思いながらも、これが非常に退屈で。

正直「たまには負けろよ」と思いながら見てました。

苦戦の続いた準決勝ですが。
なんとか3勝2敗で副将(6人目)の宮田まで回ってきました。

 

この宮田はまあ強い。

小柄ながらもスピードとテクニックが抜群で。
道場内で稽古してても一番手を焼く相手。
頼もし過ぎる後輩です。

ここで宮田が勝てば4勝2敗で決勝進出が確定。
悲願の優勝まであと一歩となります。

 

そして、ボクは思います。

 

 

宮田・・・!

 

 

 

 

負けろ・・・!!

 

 

 

負けて3勝3敗にして、俺に回せ・・・!!

 

 

結局こういうところなんですよ。
ボクが集団に向かないのは。

何を置いても自分。
全体よりも自分。

この性格は後の人生に大きく影響するのですが、それはまた別の話で。

 

宮田が奮闘してます。
こいつはマジで強え。

でも今はそんなのいらない。
負けてくれ。
そしてさっさと帰ってこい。

 

 

「勝負あり!」

審判の声が響きます。

 

 

「すいません」

「いや、大丈夫。まかせて」

 

 

普段ほとんど喋ることのない宮田とのやり取り。
頼もし過ぎる先輩感を出してみましたが。

 

内心はガッツポーズです。

 

よくぞ負けてくれた!
ナイス敗戦!
これで目立てる!

今こうして書いてることですら、あらゆる運気が下がりそうなくらいゲスいこと考えてました。

 

これで3勝3敗。
勝負の行方は大将戦に委ねられるというわけです。

 

「来た来た来た来たー!最高のシチュエーション!この瞬間のための白袴!さあ、大観衆よ!俺を見ろ!」

 

市の大会レベルで何を言ってるんだという話ですが、大会の規模なんかどーでもいいんです。

要は、与えられた場所でいかに目立てるか。
それが大事。

 

相手は原島。

どの大会でもトーナメントの上の方で当たる、嫌な奴です。

 

さあ、一丁やってやりますか。

いざ出陣!!

 

 

 

 

 

「お互いに、礼!」

 

試合が終わると、両チーム共に整列をしてお辞儀をするのですが。
試合を終えたばかりの大将だけは、防具の面を取らずにそのまま並ぶんですね。

 

大将でよかったです。

 

 

面の中は、悔し涙でぐちゃぐちゃでしたから。

 

「みんなに申し訳ない」

 

生まれて初めての感情。
負けてようやく抱いた責任感。

正座して面を取ろうとするも、取れない。
いや、取りたくない。
今これを取ったら泣き顔を晒すことになる。
でも、取らないと不自然。

そんな葛藤と戦いながら、ボクは背中を揺らして泣いてました。

 

自分が負けたことよりも、チームメイトを負けさせてしまったことが悔しくて。

 

ここから先の人生は、とにかく孤独な道を選んで歩むことになりますので。

「集団で何かを目指した」という経験は、これくらいしか無いのです。

 

そうなると「みんなで何かをするというのも悪くないのかな?」とか思いそうになるけれど。

「あんなにも感情が揺さぶられるのなら1人でいい」と、やっぱり思うのであります。

 

 

と、これが『私を熱くさせた◯◯』で思い出したこと。

いやいや、熱いですねぇ。
自分で書きながら「これ別人じゃない?」なんて気にすらなりましたよ。

 

結局しっかりと書いちゃったな。
もっと気軽に浅く広く色々喋るつもりだったのに。
WBCの福留孝介のホームランとか、マウンドで泣き崩れる斉藤和巳とか。

 

これだから構成無しは、書いてみないと何が出るか分からない。

 

前半のサザンも浮いてるわ。

削れば文字数的にもちょうどいいんだろうけど、それも悔しいからこのままで(貧乏性)