どうも。
好き嫌いなくそう大作戦実行中ブロガー、こぼりたつやです。
私は子供の頃から、
「特別食べたいと思わないものを食べるのは、無駄に胃袋を圧迫するだけだから損だ!」
という、非常に捻くれたモットーを持つクソガキでしたので。
母親以外の前ではとにかく偏食だったんです。
(母親は破滅的に怖かったので逆らえない)
給食における安田先生の「食べ終わるまで帰らせません!」に対しても「望むところだ!」みたいな感じで、真正面から受けて立っていたので。
大抵は先生が根負けして、結局食べなくても夕方には帰れます。
なので献立を見てトマトとキスの天ぷらが出る日は、ただ単純に『帰りが遅くなる日』として認識していました。
そして大学生になり、必然的に外食が増えて来たらもう手がつけられません。
野菜関係は食べない。
変わったものは食べない。
お刺身やお寿司などの生ものも食べない。
『残す&誰かにあげる』のオンパレード。
なので飲み会や旅行の夕食などでは、
『あいつの隣に座れば刺身が貰える』
という理由から、私の横がちょっとしたプレミアムシートになったりもしてました。
後輩の実家が伊豆で民宿を営んでいるということで、みんなで遊びに行った時も。
ご両親が完全に気を使いまくってくれたであろう、超豪華舟盛りを目の前にして
「何も食うもん無いから、ふりかけ持ってきて」
などと言っていた、当時の私。
今この手で半殺しにしてやりたいです。
それでもやっぱり、年齢を重ねていきますと。
「残すって恥ずかしいな」
と、思うようになりまして。
飲食業に就いたこともあり、それからは進んでなんでも食べるようにしていったのです。
生魚クリア!
キスの天ぷらクリア!
野菜関係ほぼクリア!
なるべく避けて生きてるけど、出会い頭の貝類も食べるようにした!
ついにはラスボスだったトマトも、昨年から食べるようにしました。
トマトと貝類に関しては100%嫌々です。
仕方なく食べてます。
パクチーという食品があるそうです。
パクチーは、私の中ではウラ面です。
わざわざ行くことはない。
一応そういうのも用意したけど、別にクリアする必要は無いよ。好きな人だけでどうぞ。みたいな。
大好きなドラクエですら、クリア後の世界には興味を持たない私。
本筋のストーリーをクリアすれば、もうそれで満足なのです。
そんな人間が、わざわざパクチーを食べるわけがない。
あれは25歳の時でした。
「パクチーとかいうクセの強い奴がいる」と風の噂で知り、デニーズのメニューで初めて見つけたとき。
「おれ、試しにパクチー食べてみようかな?」と。
すると私を最もよく知る友人が、
「やめときな。パクチーってのは、お前の手に負えるようなやつじゃない」
と、冷静に言ってくれたのです。
私はそいつのことを物凄く信頼してますので。
「わかった!それなら死ぬまで食わねえ!」
なんて感じですぐさま前言を撤回し、パクチーの無い人生を歩もうと決めました。
それで『パクチーは無理して挑むものではない』というウラ面認定がなされたわけです。
あれから15年。
私の目の前には、パクチーがそびえ立ってます。
セブンイレブンの『ちょこっとお惣菜&サラダ』シリーズ。
この記事をブログにあげたところ、わりと多くの人に読まれたので。
調子こいて見かけたものを全部買ってその都度レビューを書いていってたのです。
その一環で、こいつ。

『ピリ辛!タイ風春雨サラダ』
パクチーの無い人生を歩んでいた私。
当然パクチーなど見たこともなかったですから、全く気づきませんでしたけど。


いました。
私、完全に三つ葉だと。
母親が九州の佐賀県で。
毎年夏休みに遊びに行ってました。
スーパーに買い物に行くにも車で行かなければならないほどの田舎。
そんな田舎は、東京っ子にはたまらなく魅力的。
虫あみと虫かごを持って、朝から晩まで駆け回る10日間は最高に楽しかったのです。
毎年の夏休みの絵日記には、ばあちゃん家で過ごした日々が生き生きと描かれていたはずです。
初めて口にしたパクチーは、そんな味でした。
一口食べた瞬間に30年前にタイムスリップ。
口中に広がる、大自然の味。
そしてすぐさま、そんな懐かしい感覚を一瞬にして葬り去る現実が襲いかかります。
クソまじい!!!
一瞬でも、ばあちゃん家を思い出してしまったことを心の底から詫びたいくらいの味。
何より佐賀県に申し訳ない。
もうその辺の草。
雑草。
歌舞伎町の路地裏で生きる野良犬が小便を引っ掛けたような雑草の味。
またあろうことか、全体的に満遍なく混ぜ混ぜしてしまったもんだから。
どこを食べてもクソまずい。
せっかくの『ピリ辛!タイ風春雨サラダ』が台無し。
完全に、
『激まず!歌舞伎町の路地裏風野良犬小便ぶっかけサラダ』
へと変貌を遂げてしまいました。
これを読んで下さってる、パクチー好きを公言している人に聞きたい。
嘘ついてるでしょ??
いいですいいです。
答えなくていいですよ。
どうせ否定するに決まってますから。
トマトは分かるんです。私の口に合わないだけで、美味しいと感じる人もいるんだろうなぁって。
納豆だってそうです。私は大好きですが、あんなもん食い物じゃねえ!と思っている人の言い分も理解できます。
味覚は人それぞれですから。
それを全て踏まえた上で、
パクチーは無い。
これの美味しいは無いわ。
1000000000歩譲って、「食べられる」ならまだ分かる。
これから先、もし私とパクチーの話になったとして。
「パクチー食べられるよ!」と言われれば「おー!すごいね!」って言いますけど。
「パクチー好きだよ!」に対しては、コンマ数秒の世界で「ダウト!!」と言ってやります。
それくらいあり得ない。
でも来るんでしょうな。
この記事が目に触れるとすれば、私と何かしらのコンタクトを取ることの出来る人でしょうから。
「パクチー美味しいよ!!」
「パクチーをバカにするな!」
「歌舞伎町の野良犬を侮るな!」
みたいな感想が。
再び私は、パクチーのいない世界で生きていくことになりますけど。
もし、
「フッ。パクチーが苦手というセリフは、こいつを食ってみてからにしてもらおうか」
という、リアル山岡士郎みたいな人がいましたら、挑戦を受けて立とうとは思います。
かと言って別に、『挑戦者募集!』ってわけでもないです。
食べないに越したことはないので。
私は『歌舞伎町の路地裏で生きる野良犬が小便をぶっかけた雑草みたいな味』という、ほんのちょっとだけ変わった例えをしましたが。
ネットで検索したら、出て来る出て来る。
カメムシとか洗剤とかトイレの芳香剤とか。
あー、よかった。
俺だけじゃねーや。
それなら叩かれても無視できる(強メンタル)
と、安心したのでこの表現のまま公開したいと思います。
本当はもっと強烈なやつだったんですけど、色んなところから怒られそうなので自重しました。
そしてこの世には、パクチー料理の専門店さんも存在するとか。
地球には、まだまだ不思議がいっぱいです。
皆さんはパクチー、食べられますか?
それではでは、こぼりたつやでした。